子育て

本好きの子どもに育てるにはどうしたら良い?読み聞かせの方法~我が家の場合~

我が子はまだ1歳半ですから、今後どのように変化を遂げていくかは謎ですが、今のところ絵本が大好きです。
例えば、朝起きてきて私が朝ごはんの支度をしている間、本をいくつか広げて見ています。
読み聞かせも7~8冊くらい続けてできます。

そこで今現時点で、絵本大好きな少年に育っている我が子と私の読み聞かせの取り組みをご紹介します。

読書をすれば賢い子に育つ?!

1歳男児を育てる新米ママの私は、子育てできっちりこれをやらなければというものは作っていません。ゆるゆる子育てで子どもが甘えん坊や我がままにならないか心配です。

唯一、絵本の読み聞かせだけは、きっちりではありませんが意識して行っています。
ちょっぴり教育関係のお仕事をかじっていた経験上、個人的な見解が以下の通りです。

「本を読めば賢くなるわけではないが、賢い子の多くは本をよく読んでいる」

たまたま読んだ『まんがでわかる学力の経済学』という中室牧子さん著書の本の中にも同じようなことが書かれていて、思わず「おっ」となりました。
「読書をしているから子どもの学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子どもが読書をしているのにすぎない(相関関係)の可能性」がある。とのこと。

勉強を促したりするのと同時に本を買い与えていたりする親の関心の高さが要因となり、子どもの学力の高さにつながっていることも可能性のひとつに考えられると『まんがでわかる学力の経済学』の中では説明されていました。

学力をあげるためにと、読書をしても学力があがるとは限りません。
しかし、知識を増やしたり創造力が豊かになる一助となる本の世界の素晴らしさを子どもに教えてあげたいなと思います。
そして、結果的に賢くなってくれてたら良いなというのが一番の本音ですが^^;

だから、私は自分の子どもにも本を読む機会をたくさん与えてあげたいと思っています。

読み聞かせは生後2か月から

お腹にいるときから語りかけたり読み聞かせをすると良いといったことをよく聞きますが・・・。
私の性格上、目の前にいない人に向けて何かを語りかけたりすることがなかなかできず。
お腹の中にいる赤ちゃんも無事生まれてきてくれるか心配の方が大きく、実感がなかなかわかなかったので、生まれるまでは特に何もしませんでした!

生後一か月頃も産後の身体のダメージが大きく余裕もなく、親となった実感もイマイチわかず、ただ小さいな命を生かすためにお世話をしていた感じです。

生後二か月頃には、目が見えてきているかなと確認したい気持ちもあって、赤や青などはっきりした色の絵がある布ブックを見せていました。
読書好きの子どもにしたいという希望が産前からあったので、まだ意味ないのではないかと疑問を感じつつ子どもの起きている時間に本をちょくちょく見せるようにしていました。
とは言え、本当に短い時間です。

本好きだと感じるようになったのは生後8か月

生後8か月で8冊くらいは続けて読めるようになる

生後8か月くらいのときにはお座りして本を開いている写真が残っています。
育児記録では、多い時には途中噛み噛みしながらも8冊くらい一気に読んでいたと書いてあります。
この頃、我が家はおもちゃが本当に少なくて本を読むくらいしか遊ぶ方法がなかったのが本好きの要因のひとつかもしれません。
読んでいた本は、赤ちゃんの本の定番。「くだもの」「いないいないばあ」「がたんごとんがたんごとん」「ころころころ」などです。
海外で日本の本が手に入りにくいため、本のレパートリーは少なく、同じ本を繰り返し読んでいました。
こんなに同じのばかりで飽きるかなと思ったのですが、逆に繰り返すことで我が子は言葉や場面をインプットさせていっていたように思います。

1日10冊読み聞かせを記録→挫折

ちょうどこの頃、子ども4人を東大理Ⅲに合格させた「佐藤ママ」の教育法のひとつとして有名な「3歳までに読み聞かせ1万冊読み聞かせ」を私も実践してみようと漠然と思い立ちました。
「3歳までに読み聞かせ1万冊」は公文式のスローガンとして有名ですね。

1日10冊育児日記に正の字を書いてチェックしていました。土日に外出してできないときのことも考えて平日に10冊+α 読むこともありました。

挫折というのは、育児日記に正の字を記録することです。
いちいち読むごとに正の字を書くのはすごく義務感がある上、面倒くさくて1日の途中で何冊だっけ?とわからなくなることも。

単純に自分でその日読んだ本を振り返って大体10冊以上はいつも読めているので、その感覚のみで続けることにしました。

1歳直前で本の内容を把握していることを確認

早い子では9か月くらいからおしゃべりを開始しますよね。我が子は言葉はゆっくりめのようです。
でもこっちが言っていることを分かっていて反応もするし、話す言葉も少ないながらもあるので心配はしていません。
1歳直前のころは、言葉遅そうだなと感じたくらいでお話はまだできていませんでした。
そんな1歳前の頃のことです。

本のストーリーの中でいつも私がバイバイをするページがあります。いつもはただ聞いているだけでしたが、突然そのページになったら息子がバイバイをしだしました。
まだ私が「バイバイ」という前です。そのため、前のページのセリフを聞いてバイバイをしたか、もしくは絵を見て判断をしてバイバイをしたということが考えられます。
それまでは、内容わかっているかなと疑問に思いながら読み聞かせていました。
息子お気に入りの本でしたが、「ちゃんと赤ちゃんもわかっているんだなぁ」と実感した出来事でした。
ちなみに、そのときの絵本は津田光郎さんの「カンカンカンでんしゃがくるよ」です。

本好きになるための本棚

我が子が本をよく手にするようになった一番の要因は本棚だと感じています。

おもちゃと本の収納にIKEAのカラックス

息子1歳1か月の時。おもちゃと本の収納をどうするか悩みに悩み、たくさんシュミレーションをした結果、IKEAのカラックスに決めました。
我が家は部屋数も少ないので、リビングを息子の遊び場にしています。
おもちゃや本の収納もリビングです。
1歳1か月の我が子はまだよちよち歩いたりハイハイしたりの状態です。

写真のようにカラックスに絵本を収納したところ、早速1日目から自分で絵本を選んで手に取りました。
このカラックスの良いところは、座ったまま絵本を手に取れる点です。
本が少しでも高い位置にあると、足の上に落とす可能性もあり危険です。
また、1歳前後の赤ちゃんならほとんどの子が立って本を読むことはないでしょう。高い位置にあると、立って本を取って座って読むという動作が二段階になってしまいます
1歳半を過ぎてた今でも、座ったまま本を選びとって、さっと開けるスタイルが息子には合っているようです。

カラックスに収納を決めて大正解でした。

当面、本は棚の1段目のみに入れていこうと思っています。

モンテッソーリ教育の本棚では、子どもの興味を引くように、また見やすい、選びやすいように表紙を見せて絵本を置くのが主流のようです。
しかし、絵本の表紙を見せて収納すると絵本を厳選しなければなりません。

『「与える」より「引き出す!」ユダヤ式「天才」教育のレシピ』(アンドリュー・J・サター、ユキコ・サター著)によるとユダヤ人の家庭の多くは本に囲まれた生活をしているそうです。

そこで我が家では絵本棚に関してはモンテッソーリ式ではなくユダヤ式を導入することにしました!

表紙が見えれば幼児が選びやすいのは確かだと思うのですが、1歳半の息子は字は読めませんが、背表紙だけで自分の読みたい絵本を選んでいます。
例えば、テレビや話の中で野菜が出てくれば、背表紙だけで「やさい」の本を選びます。また、てんとう虫が出てくれば、てんとう虫の出てくる絵本を背表紙だけ見て選びます。
言葉がしゃべれないもののよくわかっています。子どもの記憶力って本当にすごいです!

背表紙収納の難点

表紙を見せない大人の本棚のような収納の仕方で今現在我が家で難点があると言えば、片付け方法です。
表紙を見せて片付ける方法は、幼児にとって比較的片付けやすいと思います。
本を立てる収納方法は1歳半の息子には難しいです。
しかし、他のおもちゃなどは促せばお片付けできますので、本を縦にしまうお片付けに関してのみ年齢が上がってから教えても問題ないと考えています。

じっと聞いていなくても続けて読む

子どもの集中力は年齢+1分だとよく言われています。
我が子なら2分。思わず短っ!!と言ってしまいたくなりますね。
確かに見ていると、ひとつのおもちゃで連続して遊んでいる時間は2分程度。もっと短いことの方が多いかもしれません。

読み聞かせも、はじめは興味を示さず読んでいる最中に別の遊びに向かってしまうこともあるでしょう。しかし、別の遊びに興味が行ってしまったからと言って読み聞かせを止めることはしませんでした。
子どもは実は聞いています。続けて読んでいると自分のお気に入りの場面だったり、気になる言葉が聞こえたときに再び読み聞かせをしている私の近くへ寄ってきます。

我が子の場合は、新入りの本には最初興味を示しません。読み慣れた本の方が内容が予測できて楽しいのかもしれません。
逆に、いつも読む本は飽きてしまって新しい本に食いつくというお子さんもいると思います。
どちらにせよ、子どもの集中力が切れて別の遊びに行ってしまっても本を続けて読むことが大切だと感じます。
もちろん、そのまま別のおもちゃに興味が移って戻ってこないこともあります。
1歳半を過ぎた現在では、本に関しては2分以上、連続で7~8冊は聞く力が備わっています。

読む速度は、絵に飽きる前にページをめくるので早め

読み聞かせをするときには、子どもが理解できるようにゆっくり読んだ方が良いという考えもあると思います。
しかし、私は生後5ヶ月くらいから読み聞かせをするのに赤ちゃんは内容より絵に興味を示すのではないかと考えました。
そのため、赤ちゃんが開いているページの絵に飽きる前までに読み切ってページをめくる意識をしました。
我が子の場合はなかったのですが、ママが読んでいるページをどんどんめくっていく赤ちゃんもいると聞きます。
めくるのが楽しいということもあると思いますが、早く別のページの絵やお気に入りのページが見たいということもあるかもしれません。
そんな考えから、私はゆっくりよりは、少々早めのスピードで読み聞かせをしました。
我が子の場合は、早めのスピードで読んでも、繰り返し同じ本を読むことで成長とともに内容も理解していっていると思います。

まとめ

 

子どもを本好きにするためには

子どもが座ったまま手に取れる本棚の最下段を本の収納場所にする
読み聞かせの途中で子どもの興味が別のものに移っても続けて読む
読むスピードは絵に飽きない速さでページをめくる