子宮外妊娠（異所性妊娠）は、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床して妊娠してしまうことを言います。
子宮外妊娠の確率は全妊娠の約１～２％程と言われています。
この確率が高いのか低いのか微妙ですが、１００人に１～２人の割合でなる子宮外妊娠にまさかの自分がなってしまったときの体験談をお話しします。
子宮外妊娠の症状はいつから？
妊娠検査薬の陽性反応は生理開始日から２８日目でした。
おそらくの排卵日からは、１８日目です。
この日の朝、ちょっと出血がありました。
しかし次の日には出血もなくなり、妊娠検査薬も陽性だったので、ひとまず安心しました。
生理開始日から３１日目、およその排卵日からは21日目。朝ちょっと気持ちが悪くなり、家事をストップして横になりました。つわりかなと思ったのですが、今思えばこれは子宮外妊娠の症状だったのではないかと思います。休めば体調は回復したのですが、横にならないといられないほどの気持ち悪さでした。
ということで、症状はちょうど生理予定日あたりから徐々に出始めました。この日から6日後には子宮外妊娠が病院で確定されました。
子宮外妊娠の症状は？痛みや出血はあるの？
次の日病院に行きましたが、胎嚢は見えませんでした。妊活中でしたのでHCGを測ると788という値がでました。
医師からは「妊娠していますね。次の検診で胎嚢が見られるでしょう。」と言われました。
しかし、この時なんとな～く、HCGが788もあるのに胎嚢が見えないって子宮外妊娠じゃないか、と自分の中で疑うようになります。
ただ、待望の妊娠だったので医師の言葉を信じようとする自分がいました。
また、全妊娠の確率が約１～２％という数字は私からすると低いものだと感じていました。そのため、宝くじにも当たったことのない私がまさかこの確率の１～２％の中に入ることはないだろうと自分に言い聞かせていました。
しかし、さらに次の日の夜（生理開始日から３３日目）、散歩に出かけるとお腹がチクチク痛み、散歩の途中で歩くのを何回かストップしてしまいました。我慢できないことはないのですが、妊娠していることは分かっていたので大事をとって休み休み家に引き返しました。
夜寝るときには生理痛のような痛みがありました。
これも子宮外妊娠の症状のうちのひとつだったのでしょう。
次の日、生理開始日から34日目の朝。
お腹が痛いなと思い、トイレに行くと生理の量が多い日のような真っ赤な大量の血が。
これで、残念ながら今回の妊娠は流産だなと覚悟しました。
それでもまだ耐えられる痛みだったので公共交通機関を使って病院に行くつもりでしたが、準備している間にもどんどん気持ち悪さと痛みが増してきました。
その日予定のあった夫に予定をキャンセルしてもらって、急遽車を運転してもらい付き添ってもらうことにしました。この選択は間違いなかったです。
病院に着くと、痛みは増していくばかり。
超音波で確認してもらいましたが、やはり胎嚢は確認できず。おそらく子宮外妊娠でしょう、と。
子宮外妊娠発覚後の手術
おそらく卵管に着床してしまい、薬を使って痛みも治まるようならば卵管は切除しなくても済むとのことでした。しかし、とても我慢できる痛みではなく、痛み止めの点滴もしてもらいましたが結局手術することになりました。
病室ではもがき苦しみました。ひたする「痛い痛い」を繰り返し、横で見ている夫もオロオロ。
陣痛の痛みは今まで経験したことのない痛みでしたが、子宮外妊娠もとても痛くて我慢できない！といった具合です。
出産を経験した今でも、子宮外妊娠の当時のことを思い出すと陣痛と変わらず痛かったです。
手術は腹腔鏡手術で卵管切除をして、2か所に１cmほどの傷が残りました。
傷跡は年々薄くなっていっている気がします。
全身麻酔だったので気づけば手術が終わっていて、病室に運ばれる途中に肩を叩かれて目を覚ましました。
手術室があまりに寒かったので震えが止まりませんでした。意識が朦朧としていたからか、う～う～と唸っている自分がいました。
「唸るともっとひどくなるよ」というようなことを看護師さんに言われて我に返ったのを覚えています。そのような経験は今までしたことがありませんでした。
子宮外妊娠の手術後の入院はどのくらいの日数が必要？
入院に関しては、手術当日と次の日の2泊入院して退院することになりました。
入院時の食事は流動食から徐々に普段と同じものを食べるようになりました。
術後は重いものを持つのもお腹が痛むし、少しずつ一歩一歩しか前に進めませんでした。
5日ほどで症状は改善しましたが、歩いているとお腹がズキズキ痛むのは、なんだかんだ1か月ほど続きました。
出血も手術から1週間ほど続きました。
次の妊活は3か月後からとなりました。
